最近の関心はオフグリッドな生活スタイルです。リゾートの世界でも、ミニマルな文脈のなかでラグジュアリーが再定義され、絶景に立地するオフグリッドキャビンが注目されます。一方で、現代の安楽な生活を前提にするなら、インフラ構築に膨大な費用がかかり実用的とは言えません。元々は送電網であるエレクトリックグリッドを使わない生活を指し、今ではガスや水道、下水などの公共インフラに依存しない生活を意味するようになりました。オフグリッドはハードの問題ではなく、生き方を見直すソフトにその本質があると思います。太陽光発電が盛んな日中は電気を使い、日没以降は人類が本来持つサーカディアンリズムに沿った晴耕雨読的な生活をします。電気の自給はやがて食の自給につながり、人々がオフグリッドで生きられるなら、資源や富を奪い合う戦争もなくなり、縛られていた拡張主義的な価値観からも解放されるのでしょう。