ChatGPTに続き、マイクロソフトやグーグルのAIが出揃い、2023年はAI元年として記憶されるはずです。ホワイトカラーの9割は不要といった過激な主張も聞かれ、それがあながち誇張に聞こえない不気味さがあります。一方で、蒸気機関を始めとした人類の発明の多くは、人の能力を超える機械を生み出す歴史であり、AIもそのひとつに過ぎないと言えます。デジタル化により漢字が書けなくなり、記憶力が低下したように、人間の知識や思考力、発想力が奪われるのは必至でしょう。人類に残された領域は体験を通じて得た知恵や理解、思想信条とひらめきだけかもしれません。人は学ぶために旅をするようになり、それはモノ消費からコト消費と呼ばれる静的なものではなく、魂を揺さぶるような動的な体験だと思います。宗教の修行のように、肉体の限界に挑む冒険旅行はその最有力で、虚飾を削ぎ落した悟りの旅がAI時代のトレンドになる気がします。