起業リスクの合理性

日本工学院の授業が始まり、学生と話すとクラスの半分ほどが起業を考えたいと言います。就職以外の選択肢を考えなかった自分の世代と違い、年々起業のハードルは下がります。終身雇用の誤算は、退職後に残された時間が意外に長いことです。多くの人は雇用を延長しますが、生涯働く第二の人生を始めるには、持っていたものを一度捨て、そこから新しいキャリアを再構築するアンラーニングが必要だと思います。一方で、経済的自立と早期退職を目標とするFIRE ムーブメントも盛り上がらないようです。生活費25年分の貯蓄や、インフレ調整後の投資利回り4%以上を確保することの難しさから、サラリーマン生活に戻る人も少なくありません。起業は重要な選択肢と学生に話すのは、生きる高揚感を得るには挑戦が必要であり、セーフティーネットの張られた日本で起業のリスクを取ることには合理性があると考えるからです。

Translate »