空腹と向き合う

この時期妻は雪山に行くため、一人で過ごす週末は感情に踊らされず、自分の空腹と向き合う機会になります。夕食に何を食べるかではなく、夕食を食べるべきか体と相談します。誰かといると食べることが当たり前に思えるのは、人類が常に集団生活をしてきたからかもしれません。空腹でもないのに食べ続ける現代人の食事は、貧しいものだと思います。オートファジーの発見により、最も簡単で最も効果的な健康法が空腹だと知られるようになりました。断食のメリットを理解していても、普段の食事時間になると食べる理由を探し始めます。そしてひとたび何かを口にすると、どこからともなく沸き起こる食欲で、食べることを止められなくなります。常に飢えていたはずの祖先は、わずかな獲物を分けあい慈しむように食べたと思います。一方で食料が無尽蔵にあふれる現代は、乱暴に食べることが豊かさかのように錯覚させられます。

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