寒さも空腹も味方

立春を過ぎ寒さが緩み始めましたが、あまり嬉しくありません。春めいて来ると花粉の季節が近づくことと、山が最も美しい姿を見せる雪の季節が終わってしまうからです。都会で会社勤めをしている頃の季節の変化は、暑いか寒いかといった生理的な不快でしかありませんが、季節折々の美しさを見せる山に行くようになると、暑さにも寒さにも親しみを覚えます。うだるような暑さは夏山の気分を盛り上げ、厳冬期の寒さはその荘厳な美しさとともに自然の偉大さを感じさせます。人類にとって飢餓に並ぶ脅威であった寒さですが、過酷な環境を生き延びた人体は飢餓も寒さも味方につける進化を遂げました。寒い季節に何も食べずに運動をすることでミトコンドリアが強化され、体は最適の状態にチューニングされます。寒さの効用を認識すれば寒さを別の側面から見ることができ、空腹同様に自分の味方であることが理解できます。

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