昨日は白河に行き、中心部から車で10分ほどの新地山羽黒神社に行きました。羽黒神社の本殿は天正年間に拡張された山城跡の山頂に祀られ、標高393.2mの四等三角点峰でもあります。麓の参道入口には白河藩主松平定信の歌碑があり、それを囲む石柵は石工小松寅吉が彫ったものとして知られ、石の扉を支える狛犬が逆立ちしていることが印象的です。神社を示すサインも訪れる人もいない静かな里山に登ると、地場エネルギーの高い自然の巨石を中心に祭祀場が作られた、神社様式の原型ができ上がる以前の縄文時代の祭祀のあり方に思いを馳せます。都会の神社が神の降臨する神聖な場所としての痕跡を消されているのに対して、自然に恵まれる地方都市に人知れず埋もれている神社には、イヤシロチらしいリアリティーを感じます。今のように混迷を深める時代こそ、日本人にはよすがとしての神社が必要だと思います。