新月の威力

一昨日から体調不良で食欲がなくなり、よい機会なので断食をすることにしました。月一度程度の断食をしたいと思っているのですが、なかなか実行できないものです。昔なら栄養をつけようと思い無理に食べたり、医者に行って薬をもらったりと逆効果のことをしていました。

空腹を覚えるまで食事を摂らないことにして、結局72時間の断食をした結果、体重は5kg落ちBMIは自分史上初めて20を切り19.8になりました。昨日は新月ですので、デトックス効果が出たのだと思います。

断食によりグリコーゲンが不足すると脂肪から分解したケトン体を利用するようになります。血糖値が下がっているのにケトン体濃度が十分でないと低血糖状態になりますが、糖からケトン体にエネルギー源を移行すれば低血糖は起こりません。ケトン体をエネルギー源とすることでインシュリン値も下がり慢性炎症が抑えられるほか、カロリー制限によって細胞レベルの代謝がすすみ不要となった細胞は分解されミトコンドリアにダメージを受けた細胞は分解され掃除されます。

フランスの栄養学会では断食(ファスティング)はメスの要らない手術と呼ばれ、体脂肪中に蓄積された有害物質が抜けるファスティングこそ真の再生医療とされます。2000年にはマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ギャラン教授が断食によるサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)が飢餓状態で活性化し老化を遅らせることを科学的に証明しています。

断食により身体に栄養素が入ってこないと、生体は体内の栄養源を求め血管内に付着した汚れのアテロームすら栄養源として消費するので血管内に沈着した老廃物は自己浄化され万病は治ると考えられています。さらには空腹により胃の細胞から分泌されるグレリン(飢餓ホルモン)が記憶にかかわる海馬の働きを促進するという研究もあります。

長い人類の歴史のなかでも断食は宗教とも深く関わり、断食と発熱を凌駕する治療法はないと思います。かつては飢餓や栄養失調による免疫力低下により多くの人命が奪われましたが、今日増加し続ける生活習慣病の主因が過食とは何とも皮肉なことです。

今一番食べたいのは味噌汁とご飯です。これまで宿の食事を品数にこだわる傾向が強かったのですが、自分自身が72時間断食のあと本当に食べたいものは、手の込んだ料理ではありません。以前から何を食べるかよりいかに食べるかが重要だと思っており、土井善晴氏著の「一汁一菜でよいという提案(2016/10/7)」には非常に共感を持ちました。

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