人類史最大のパラドックス

進歩の概念は常に選択肢を増やすことでしたが、それは必ずしも幸せをもたらさなかったようです。日本に生まれたことを感謝するのはグルメ大国だからではなく、レクチンを無毒化する納豆などの発酵食文化が発達しているからです。レクチンの排除をはじめとした健康な食事を忠実に守るならスーパーに行っても、ましてやデパ地下などで買える商品はありません。大半の人は美味しい食べ物をあきらめてまで、健康になりたくないと考えますが、美味しさをあきらめる必要はないと思います。わずかに残された、食べてもよい食品を少量口にするときの味わい深さはまさにマインドフルネスで、エモーショナルな美味しさをあきらめる代償として十分です。生活習慣病が蔓延する飽食社会においては、ほとんど食べないことが最も健康という人類史最大のパラドックスを受け入れ、止めることの清々しさのなかに味わい深い食べる喜びを感じたいと思います。

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