背徳の楽園

日の出から日没にかけて一切の飲食をはじめ快楽や闘争を断つ、ムスリムのラマダン月に入りました。空腹や自己犠牲により、飢えた人への共感を育み、共に苦しい体験を分かち合うことで連帯感と信仰心を強めると言います。古来より宗教と断食が結びついたのは、実質一日一食の生活が自身を心身ともに清めるという一種の生活の知恵を伝えるものだと思います。コロナ禍から立ち直れないうちに始まった資源国ロシアの軍事侵攻により、エネルギー価格は上昇し、いずれも穀倉地帯であることから戦争による食糧不足、飢餓の連鎖が警告されます。戦国時代の合戦は田植え、稲刈りの時期を避けたとされますが、現代の独裁者には節度などありません。暗い現実を受け入れたくはありませんが、あらゆる不幸を生み出しているのは人間の愚かな欲と執着です。ラマダン月にテロや攻撃が増えるのはジハードが最も尊い行為とされるからであり、宗教さえも狂気の洗脳に見えます。世界平和を唱える前に、背徳の楽園に暮らす自らの生活を見直すべきかもしれません。

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