トンガ沖で発生した海底火山の大規模噴火による地球の寒冷化が農業や畜産業に影響し、食糧危機が起こると危惧する声があります。しかし戦後77年も平和が保たれた現代の日本において本気で飢餓を心配する人はなく、健康を脅かしているのはいつも食べ過ぎです。われわれが当然の権利と錯覚する、望めばいつでも食べられるという環境は、明らかに人類史における異端です。狩猟採集の時代には何日も獲物にありつけない日もあったはずで、そもそも猟に出るのは空腹を感じてからです。人体はお腹がすいてから猟に出て獲物を追って活動し、場合によっては何日も食べられない生活に順応しています。「空腹⇒活動⇒食べる」が生物本来のサイクルですが、「空腹=食べる」を奨励してきた愚かな現代科学が、テロメラーゼやオートファジーの証明により紀元前の知恵に追いつき、飢餓こそが健康の鍵だと気づいたのはわずか20年ほどのことです。たかだか数百年の歴史しかもたない現代科学こそ人類史の異端なのでしょう。