冬本番はこれからですが今日から日没時間は逆転し夕暮れが遅くなり始めます。都会にいると季節の移ろいに関心が薄くなりますが、早朝に夜明け前の星空を仰ぎ、まだ乱されていない空気を大きく吸い込むだけでも自然を感じることができます。金曜の夜から妻が旅行に出掛けて、自分一人になると生活のペースが狂い始めます。普段は22時には寝て4時前に起きる機械仕掛けのような生活ですが、溜まっていた本を深夜まで読んでしまい一日一食の食事もお腹が空けば好きな時間に食べるようになります。何をしても良い自由を与えられると人は途端に自律性を失うのかもしれません。規則正しいケの生活が体を喜ばすのなら、こんなささやかなハレの生活は心を喜ばすものでしょう。日常生活を営むためのエネルギーが枯渇するのがケガレ(気枯れ)であり、伝統的には祭事を通じて霊的生命力である気を回復します。日常を離れて聖なるものに触れることで崩れたバランスを復元する機会が本来のハレですが、豊かになった現代は毎日が贅沢なハレの連続となり、ケガレを戻す手段を失ったのだと思います。