自分の波動が実現する

月曜日に旅館の書類を整理するなかで半世紀前(昭和47年)の増築工事の図面が出てきました。二代前の経営会社の時代で当時はホテル甲雲と呼ばれていました。この年はグアム島で旧日本陸軍の横井庄一さんが見つかり、沖縄が返還され、日本赤軍がイスラエルのテルアビブ空港で乱射事件を起こし、ウォーターゲート事件が発覚し、ミュンヘンオリンピックでテロ事件が発生した激動の一年でした。1970年代は、戦争の残滓がかすかに漂う60年代とも、狂乱の80年代とも違う、どこか坂の上の雲的な時代だったと思います。写真は旅館の新館増築に伴い作られたバーのパースで、いまや物置となり廃墟同然ですが館内で一番眺めが良く、昭和の香りを今に伝える最も好きな場所です。15席のバーの前にはラウンジもあり、当時の栄華がしのばれます。その後の半世紀の狂乱と残酷な衰退を考えるとき、50年周期で景気が循環するコンドラチェフ波動を思い出します。人はいつの時代も自分が生きる時間を時代の節目と錯覚し特別視しますが、未来とは外部環境が決めるものではなく、自分が発する波動と共鳴することで実現する事象でしょう。

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