三菱自動車が国内向け乗用車の車台開発をやめて、日産自動車との車台共通化をすると伝えられます。自動車メーカー単独の生き残りが難しい時代に目くじらを立てる問題ではないのかもしれませんが、1917年に日本初の量産乗用車を作った名門企業の決断には寂しさを感じます。最初に運転したのが叔父からもらった初代の三菱コルトギャランで三菱車には思い入れがあります。ラリーでの活躍など、三菱車の魅力はスパルタンな車作りだと思います。今でも納車一年待ちのジムニーがJeep伝来のラダーフレームにこだわるのは、プロの仕事を支える道具としての悪路走破性と、過酷な条件下での耐久性を譲らないからとされます。ホンダのN-VANもプロユースの商用車ですが、実際には乗用車的な上級グレードも売れています。ジムニーとN-VANは唯一買う可能性のある国産車ですが、その魅力はプリミティブな道具としての潔さを持つからだと思います。豪雪地帯なら雪道の走破性は命に関わる問題ですが、車の最後に残された魅力は、軍用機が機能美を帯びるような実用性がもたらすと思います。