
引っ越す前の仮住まいが狭すぎて、大量にモノを捨てました。その結果今の家には比較的モノが少ないのですが、不思議と部屋が片付くとあまりモノが欲しくなくなります。断食や食事の回数を減らすと食欲に対して冷静でいられるのに似ています。外食が続くと薄味では物足りなくなるように人間の感覚は欲望のスパイラルにも、充足のスパイラルにも入ります。日常生活に意識を向けると、ハレのイベントがなくても日々の暮らしに充足を感じ取ることができると思います。血糖値が急上昇したあとインシュリンの大量分泌により低血糖に陥るようなドーパミン型の幸せに慣れてしまうと、普段の生活では物足りなくなり人為的な欲望を金で満たすサイクルに入ります。必需品だけで生活をしていると執着や中毒は起きにくいものですが、安いからといって大量に買えば必需品は必欲品に変わります。欲しいという感情は食糧を集めるという人類が生き残るための本能と言えますが、集める感情の危うさは際限のない執着を生むことです。コレクションには集める以外に選ぶという意味もありますが、人生を充足する価値を選ぶべきでしょう。