一日のなかで最も幸せに包まれるのは、毎日数分もないのですが、ベッドに入り眠り落ちるまでのわずかな時間です。マットレスに身を預けるときに感じる浮遊感と心地よさは、スレッドカウントの高いシーツや軽い布団であれば申し分ないのでしょうが、高級寝具である必要もなく誰もが毎日享受できます。ことに雨の日や荒天の日には雨風をしのげる安堵感、睡眠欲が満たされる満足感のまま眠りにつくときは全てを手放し、無料で毎日受けられるスパのような心地良さがあります。睡眠時間は短い方ですが、眠るのに3分もかからず、528hzの音楽もラベンダーの匂い袋もいりません。数日食べなくても人体に影響はありませんが、睡眠は大半の人にとって不可欠で、成長ホルモンを分泌し体を修復する毎日の恵みです。一方で人為的にもたらされる豊かさはもろく持続性がありません。幸せは追い求めるものではなく、日々の暮らしのなかで感じるものだと気づくと無性に何かがしたいといった欲求が起きなくなります。湯船に身を沈める瞬間でも食事の前の空腹でも、ありがたみを感じることで邪気が払われ幸せを感じることができると思います。