家庭に回帰する食事

昨日は近江八幡に行きました。身を寄せ合うように木造家屋が美しく建ち並び立派な寺社が目立つ湖岸の街は往時の発展をしのばせます。日本で数多くの西洋建築を手懸けたウィリアム・メレル・ヴォーリズが住み、多くの近代建築作品を遺した地としても知られます。1905年に滋賀県立商業学校の英語科教師として来日したヴォーリズはキリスト教伝道のかたわら生活の糧を得るために建築設計の仕事をスタートし、副業とは思えないほどの建築作品を残しました。1910年に米国へ帰国した折にメンソレータム社の創業者と出会い日本でのメンソレータム販売代理店となりそれが今日の近江兄弟社に発展します。日本でキリスト教伝道に尽くすヴォーリズを資金面で助けるための一種の副業とも言えます。昨夜は東京への帰路、友人宅で夕食をご馳走になりましたが、日本離れした居心地の良い部屋で食べる食事は格別で、贅を尽くしたレストランがどうしても超えられない一線がそこにあります。シェアリング・エコノミーの発展とともに副業の時代は本格化し、産業が一度家庭から切り離した食事は再び家庭に回帰すると思います。

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