那覇に来ても食生活は普段と大きく変わらず、朝昼を抜いて夜だけ食べるスタイルです。「名物に旨い物なし」とは良く言ったもので、どこに行っても取り立てて食べたいものもなく、たいていは地元の人が行きそうなB級グルメで済ませます。グルメ番組は鉄板のコンテンツですが、たいして美味しいものなど世の中にはなく、本人が美味しいと思いたいだけです。現代の食は空腹を満たしているように見えて実は心を満たしているのでしょう。感動した食べ物はありますが、それはビギナーズラックとも言うべきもので、期待値が高まる二度目も美味しかった試しはありません。逆に言えば今どき不味いものなどなく、何を食べても美味しく感じる方が幸せでしょう。もし美味しい食べ物が存在するのであれば、物凄く空腹のときに食べたものだけだと思います。旅先の理想的な食事は地元で買った食材を自炊することですが、多くの宿泊施設はキッチンを持ちません。もっとも旅のリアリティを感じる場所のひとつが市場なのは、そこが地元の生活に根付いたものであるように地元の生活を感じられる食事が魅力的です。