JTBが資本金を23億円から1億円に減資することで税制上の中小企業扱いになると報じられます。節税メリットのある中小企業化はスカイマークや毎日新聞社でも話題になりました。これらの企業が属するのは、需要が衰退する斜陽産業どころか存在価値すら怪しい事業になり始めています。国税庁によると資本金1億円超の大企業は2011年度の24,380社から7年連続して減少し2018年度に18,810社となりました。時代を反映してか、若い世代は大きな組織で高いポジションを目指す生き方から比較的自由です。所詮社畜のトップを目指すだけと冷ややかに見る向きもあり、起業を考える人は増えたと思います。大企業の持つ安定性、高い生涯賃金、世間体といった分かりやすい外部基準に幸せを感じるのは本能ですが、落とし穴もあります。人は自分の世界観のなかでしか生きられず、気づかぬうちに他人との比較でしか自分の居場所を確認できなくなります。いつかはポジションを失うピークアウト型の人生が虚しさを伴うのはそのためでしょう。百寿者の心理的特徴に年を重ねるほど幸福感を高める老年的超越があります。物質的、刹那的な快感から離れ、非合理な自分なりの世界観に移っていくことが第二の人生なのでしょう。