大晦日に渦中のイギリスに戻る予定だった娘のフライトがキャンセルになり、正月は家族で迎えることになりました。ご多分にもれず我が家でも一番忙しいのは娘で一緒に旅行をしてもせいぜい一泊ですから貴重な機会です。普段はそれぞれが勝手に過ごしていて、誕生日や結婚記念日を祝うこともなく、真珠婚式だった30年目の昨年も忘れてスルーし何もしませんでした。一方で家族関係の適度な距離感は深刻な衝突が避けられるのかもしれません。外資系企業にいたとき欧米人の部屋には必ず家族の写真が飾られていましたが日本人にはそうしたメンタリティはありません。家父長制的な堅苦しさが敬遠されてか家というものを省みる機会は年々減っているように見えます。現代の都市生活は核家族化により社会から孤立して生きますが、社会の大きな混乱が起こる2021年には身近な日常を顧みるようになると思います。当たり前過ぎる家族や仕事について考える機会は多くありませんが、目新しさや胸を張れる消費より大切なのは、何気ない日常に目を向けることでしょう。