世界で最も危険な男

ドナルド・トランプの姪がトランプ家の暗部を暴いた「世界で最も危険な男」を読みました。この本が良心的なのは事実に基づき書かれていることです。しかしトランプ支持者も知る素行不良で仕事熱心な姿以上の目新しさはありません。ドナルドの行いには下品、低俗、凶暴、悪名高いという枕詞が付けられ、叔父とその父への敵意を隠そうとしません。著者の父は後継者と目されながら強烈過ぎる祖父との折り合いが悪くトランプマネジメント社を辞め、TWAに入社後アルコール依存症から10ヶ月でクビになり、再び父の会社に復帰します。しかし年の離れた弟のドナルドがその後継者となったことに失望し再度会社を離れ不遇のうちに離婚し心臓病で亡くなります。一方で著者はトランプ家の大きな財産を受け継ぎ不遇ではありません。本書は全てが解釈で成り立っており、その結論はドナルドが成し遂げた功績は何一つないと言うことです。父の痛ましい死の原因が全てドナルドとその父にあると信じる故に著者は心的外傷を専門にする研究者になったのでしょう。彼女が成し遂げたドナルドへの復讐は、その名声を利用して印税を稼ぐことだったのでしょう。

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