限界集落はユートピア

「山奥ニートやってます。」を読みました。人口5人、平均年齢82歳の限界集落のかつての分校での15人のニートによる毎月18,000円の暮らしは、アマゾンとNetflixのおかげで都市と変わらぬ快適さだと言います。アニメを見てゲームやSNSをして寝るだけの競争相手も管理者もいない堕落した生活はユートピアでしょう。しかし引きこもる範囲が自分の部屋から限界集落に広がり、今では鹿を罠で捕らえ解体する逞しさを身に付けています。食事当番も時間も決めず作りたい人が全員分を作りグループチャットで知らせるため、何日も顔を合わせないこともあるそうです。限界集落という隔絶された世界に、失われて行く先人の知恵を継承する最後のチャンスに彼らが辿り着いたことには意味があると思います。限りない自由を求めた彼らの対極にあるのが理想なる人生でしょう。人は理想の生活を求め競争し、少しでも人より優位に立とうとして自分を貶めます。賢明なのはお金への執着を生む理想追求の幻想を捨て、今あるもので贅沢に暮らし満足する生き方だと思います。

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