悲観的に準備し明るく実行する

星野リゾートの倒産確率30%という社内ブログが以前話題になりました。星野リゾートは事業拠点を分散化することで地震や噴火、水害などの災害リスクに備えてきましたが、今回の危機は日本と世界全体へのダメージですから30%と聞いたときは妥当な数字だと感じました。休業による重苦しい雰囲気の5月12日の社内ブログに、皆が面白がるんじゃないかと考え「星野リゾートの倒産確率」をお遊びで計算したと言います。この危機的な状況でさえ一種のエンターテイメントや学びに変えてしまう刺激的なノリこそが星野リゾートの強さでしょう。お遊びとは言え、売上、コスト削減額、資金調達額についてそれぞれ3つの変数を用意し27のシナリオのうち倒産パターンを推測し経営状況を全社員に伝えています。星野リゾートは一般に収益が安定しないリゾートや観光需要に軸足を置く言わば逆張り経営ですが、それが三密回避の風潮で奏功した印象です。「年間60日間スキー滑走」をKPIにする星野代表は頻繁に雪山からリモートワークをしており、その知見が商売に直結します。悲観的に準備し明るく実行する健全な危機感がこの難局を乗り切る力になるのでしょう。

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