国際情勢が目まぐるしく動く2020年は、昭和天皇が崩御し、天安門事件、ベルリンの壁崩壊が起きた1989年と同等以上の現代史の転換点になると思います。米中対立は戦後レジームを突き崩し世界秩序のありようを変えます。国内政治は政権の起死回生策なのか消費税減税が議題にのぼり始め、いつの間にか4隻の空母を持ち、改修されるF15には長射程の巡航ミサイルを搭載することが決まり、気がつけばファイブ・アイズに加わる動きもあります。以前は経済一流、政治二流と言われましたが、今や政官が先行して日本のプレゼンスを高めている印象です。世界最大級の企業がたちまち倒産したリーマンショックを超えると言われるかつて経験のない赤字、底知れない市場環境の悪化に対して多くの企業経営者は手をこまねいているように見えます。村八分を恐れる日本人は伝統的に和を重んじ、衝突を避け群れから離れることを嫌います。孤独への不安から自分を押し殺す癖のついた日本人の脳は欧米人と異なりセロトニン受容体の機能が低く強い不安を感じるとされます。激動の時代に危険な選択は不作為ですが、固定観念に縛られいつも答えを教えてもらっていた日本人は無限の可能性を発掘することに不慣れです。選択と集中ではなく、悲観的に準備し楽観的に実行する取捨選択が必要なのだと思います。