リーマン・ショック後に出版された「グレート・リセット」は新しい経済と社会は大不況から生まれると主張していました。グローバル競争と不況の波の後に新しいライフスタイルが生まれ、それにともなう人の移動が都市構造を改変すると言います。今の世界は1930年代の世界大恐慌と同じ状態にあり、デジタルやAIによるサイバーシフトは不可逆的変化を引き起こし、われわれの仕事と生活はこの本の主張以上に変化するはずです。日本にありがちな岩盤規制が取り払われ、リモートワーク、ディスタンスラーニング、遠隔医療が可能になれば、付加価値の少ない管理職の仕事が可視化され、つまらない授業は淘汰され、重複検査や無駄な投薬も不要になり、権威や閉鎖性ゆえに存在した仕事はなくなります。同時に大半の仕事を魅力的でよりクリエイティブなものにする意識改革が必要でしょう。最も大きな変化はライフスタイルにあった場所に住むことが可能になることだと思います。世界的にも首都一極集中は日本と韓国ぐらいとされますが、この150年で急激に一極集中が起きたゆり戻しがこれからやってくるのでしょう。