高級ホテルは新種の税金?

日本各地に世界レベルの高級ホテル50カ所程度の新設を後押しすると週末に菅官房長官が発表しました。滞在すべきホテルがないからハイエンドのインバウンドが取れないとか、ホテル業界に投資を呼び込まないといけないという意見には一理ある一方で性急なホテル開発を懸念する声もあります。なんとしても経済を活性化したい政府としては先進国の都市に比べて少ないとされるラグジュアリーホテルを増やす政策は魅力的でしょう。ニセコやそれに続く白馬などの活況にも刺激を受けたはずです。他方で、都会のホテルでさえ優秀人材が確保できない昨今、世界レベルのホテルをハードだけで作る考えには危うさがあります。中途半端なホテルを作れば富裕層から見向きもされずリゾートバブルの再来になります。かつては多くの日本人が最初に出会うホテルはプリンスホテルあたりの規格化されたホスピタリティ商品で、それでも一種の憧れを感じてきたのですが、日本が誇れるのは風土が育み、欧米でも評価される旅館だと思います。個人的には高級ホテルを使う機会もつもりもないのですが、富裕層からお金を吐き出させる新種の税金と考えれば、推進すべき政策かもしれません。

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