味覚を失う現代人

週末は出張に行き一日一食の24時間断食をしました。その一食もわずかしか食べていないので、味覚が鋭くなります。断食をするのに仕事は最適で、何より手の届くところに食べ物がないことが重要です。空港ラウンジの食べ物や機内食に手を伸ばすのは、空腹だからではなくそこに料理があるからです。食べてから後悔しますが、「食べたい」という自分と思いとどまらせる自分のどちらが悪魔かは言うまでもありません。欲望の対象に手が届けば悪魔が勝ちます。人間には2つの味覚があり、脳に操られ舌が感じる錯覚と、体が欲するものを五感で感じる本当の味覚です。美味しいものは自分の身体に必要な栄養素で、味覚を取り戻すのには数日間の断食が最適です。断食後の食事では普段気づかない食品添加物の薬の味が分かり、食欲を失います。本来の人間の味覚は、こうして危険回避をしていると思います。鋭くなるのは味覚ばかりではなく、匂いや音にも敏感になり、車に乗ると怖いほどのスピード感があり、人間本来の感覚を取り戻します。贅沢な生活がカルロス・ゴーンを狂わせたように、刺激的な食事をしている一部の料理評論家は味覚障害と言われます。

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