戦争に学ばない日本

海外に出ると戦争博物館に行きます。ロンドンで見た帝国戦争博物館も見ごたえのある博物館です。興味深いのは自軍の功績を誇示することなく、敵側の武器展示が充実していることです。ナチスドイツのV1、V2ロケットや初の西側近代兵器同士の戦いになったフォークランド紛争におけるアルゼンチン側の武器展示に多くのスペースが割かれています。複数の艦船を沈めイギリスにとっては悪夢でしかないアルゼンチン側のエグゾセ空対艦ミサイルが目を引きます。フォークランド紛争は領有権問題を抱える国々にとっては格好の研究対象であり、日本にとっても例外ではありません。どこの都市でも見かける戦争博物館ですが、日本には靖国神社境内の宝物館である遊就館などわずかな例外を除き戦争博物館とされる施設はありません。戦争とビジネスは類似する部分が多く、太平洋戦争などの豊富な事例を一般の人が知らないことは大きな損失だと思います。

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