好きなことの先にある人生

娘を見ていてうらやましいと思うのは自分の人生を好きなように描けると思っていることです。自分の時代も十分に豊かだったはずですが、「働かねばならない」という社会の制約が大きく、好きでもない仕事でも、乗りたくない満員電車でも疑うことさえ許されず働いてきた印象があります。好きなことをやりたいと言えば、「夢みたいな話」と否定され社会からはじき出されるのがおちです。もちろん今の世代でも生きていくために働かなくてはならないことは同じですが、やりたいことや好きなことの先に仕事があると思えるところに時代の変化を感じます。限界費用ゼロ社会の到来により起業のハードルが下がったこと、経済成長や消費社会への妄信の呪縛が解けたこと、核家族化が進み社会規範が緩んだことなど理由は少なくないと思います。長年人生に夢を見ることを許されず思考放棄を続けてきた世代にとって、リタイア後になって好きなことをして良いと言うのは酷な話です。

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