失われた30年の原点

この一週間娘とロンドンの大学を回り、博物館や美術館を自由に楽しむ子供の姿を見ながら、日本の失われた30年の原点がここにあると感じました。日本の大学とは違い無機質な教室はなく、居心地がよく温かみを感じます。乱暴な議論ですが、日本の閉鎖的で強圧的な学びの環境と、その先にある偏差値選抜型リーダーによるトップダウンマネジメントが明治維新と戦後復興を成功させ、その過剰適応の反動が今の閉塞感だと思います。柔軟で多様な思考を排除し、常に比較にさらされる画一的風土が教育をゆがめ、働き甲斐と幸福感を奪い、思考を放棄して安易に生きる日本人を増やしました。多様性を認めず議論を嫌う全体主義的風土は動力革命の時代にはうまく適応しましたが、混沌とする頭脳革命の時代には不向きです。必要なのは自律と自立を育む教育であり、権力者が隠蔽する不都合な現実にも目を向け、多様な生き方に可能性を感じ、自ら切り拓く力だと思います。

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