突然牙を剥く登山道

新潟県の五頭連山で不明の親子と見られる2人の遺体が発見された昨日のニュースには心が痛みます。冷え込む山中でどれほど心細かったことかと思います。ぼくも昨年の今頃、甲子山から須立山に抜ける裏那須の稜線で戻る道を見失った経験があります。通る人はほとんどいないものの地図に書かれた登山ルートです。雪積期の登山道は気づかぬうちにどんどん山の奥へと登山者を招き入れます。ぼくの場合、登山道からはずれたと気がついたときには、すでに回りを背丈ほどの笹に取り囲まれていて出口が分からなくなりました。以来初めてのルートを登るときには非常食を残すようにしています。無雪期なら何の危険もないルートが、雪が残る季節には突然牙を剥く恐ろしさを甲子に来てから理解しました。

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