ミニマルな清々しさ

福島と東京を頻繁に行き来するぼくにとって車は、なくてはならない道具であり、同時に趣味の対象です。3年少々で6.8万kmを走ったフィアットパンダの唯一の欠点はデザインの悪さですが美点はたくさんあります。乗り心地に優れ東北自動車道の早い流れに乗ることができ、4WDで雪道に強く、軽油1リットルあたり19km以上走り、マニュアルで運転が楽しくかつ安楽、そしてトラブルとも無縁です。とりわけ気に入っている点はフィアットパンダが最低価格の大衆車だということです。「これで十分」というミニマリズムに通ずる清々しい割り切りが心を豊かにしてくれます。一方で、スポーツカーに見られるような車の著しい高性能化は、車の行き場を失わせると思います。車に限らずぼくらが信奉してきた進歩の概念に対するアンチテーゼが世界を変えようとしています。写真は、ラブラドールの動く犬小屋と化したフィアットの後姿を先日来てくれた親戚が撮ったものです。

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