社会が失ったものを持つ山村

新甲子温泉から2時間弱のドライブで新潟県境に近い奥会津の豪雪地帯に行けます。昨日は三島町、金山町、昭和村とまわり、山深い集落に今も脈々と暮らしが引き継がれていることを感じました。交通インフラや移動手段がない時代の雪に閉ざされる集落での生活の辛苦を想像することはできません。
しかしそれは人類の半数以上が都市に暮らす現代の視点だと思います。他方で、都市生活者が自然豊かな地での簡素な生活に魅かれる動きがあります。ぼくらがこうした山村に魅かれるのは、いびつな形で消費させるために欲望を生み出してきた社会が失ったものを持っているからだと思います。
写真は昨日行った、三島町にある開湯1200年と言われる早戸温泉の「つるの湯」です。只見川を渡る冷たい風にあたりながら雪景色を眺めていると、頭で考えるようなステレオタイプのリゾートや旅館に行かなくても、心身に付着した世俗の垢を落とすことができそうです。

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