闇夜の剣桂神社

昨夜は、あたりが暗闇になった時刻に、何者かに引き寄せられるように剣桂神社に行きました。神社の森に入ると空を木々に遮られまったく光が入らない世界です。視覚を奪われると残った五感が鋭くなるようで、パワースポットとして知られるこの森に入った途端に空気が変わるのを感じます。異様な空気を感じたのか、いつもは忙しなく嗅ぎまわるラブラドールも神妙に足元に控えています。沢音しかしない暗闇の森に佇むと、何か遠い記憶が喚び覚まされるような懐かしい気持ちになります。電気が発明されて以来人間が克服を試みてきた暗闇こそが、一番人を癒すのかもしれません。

戦国時代末期から戊辰戦争、二度の世界大戦、戦後の経済成長から今日に至る日本の移り変わりを、目の前にそびえる巨木が見てきたことを思うと、たかだか半世紀しか生きていない自分の悩みなど取るに足らないものだと思います。写真は今朝の阿武隈源流です。

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