山と温泉があれば何もいらない

昨日も那須湯元温泉の鹿の湯に行きました。平日にしか行ったことがありませんが、朝のうちは6つある浴槽に4、5人しかいませんので、ファンの回る音と硫黄泉の流れる湯音だけの浴場は時が止まったような癒しの空間です。温いお湯が好きだったぼくでさえ、鹿の湯の46度、48度の高温浴槽には魅せられています。浴槽に身を沈めた瞬間思わずため息がでます。もちろん効能もあって、水仕事で荒れた手などは2、3日で治ります。山に登って温泉に入る毎日なら、ほかには何もいらないと思えます。

もうひとつのひそかな楽しみは、高温浴槽を固めるレジェンドたちと一見客の行動を見ることです。年間100日以上来ている人が多く、芸術的な湯もみや湯面を揺らさないのにすばやく浴槽から出る技を目の当たりにできます。中には持ち物だけは一人前でレジェンドの域に達していない人もいます。湯温を聞くとわかります。レジェンドの誤差は鹿の湯の電子温度計と0.2度以内です。ぼくでさえ0.5度の誤差なら当てることができますが、似非レジェンドは1度ぐらい違う温度を言います。

悪趣味ながら、一見客の行動はほとんどエンターテイメントの世界です。勢いよく入って自分が乱した湯面の熱さに耐えられず浴槽から飛び出します。浴槽の周りの雰囲気や壁の注意書きに気がついてもらいたいものです。

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