悪名は無名に勝る


昨日は白河に行きました。地方でよく見かけるのがいわゆる「キリスト看板」です。聖書配布協力会が設置する黒塗りのトタン製看板は、「神と和解せよ」、「死後さばきにあう」などと高圧的で不気味です。好感度を狙った布教ではなく、自動車で通り過ぎる人に、強烈な短い言葉で、一瞬で印象を刻み込む手法です。古い民家、空き家など広告看板の設置がイメージダウンになる場所を選び、気味の悪いメッセージを掲げることは、一見すると逆効果に見えますが、悪名は無名に勝るということなのでしょう。商品広告として考えれば異常な手法ですが、われわれが目にする広告もポジティブな感情を刺激するものはむしろ少数です。サプリを売る広告は加齢による身体の不調を前面に人に恐怖を植え付ける点では同じです。好感度ではなく、恐怖により認知され、記憶され、選択肢に入れるという本質を教えてくれるのがキリスト看板なのかもしれません。

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