隣の芝生は青く見える


世界で最もスターバックスの出店密度が高いのはソウルでしょう。なかでも38度線にあり北朝鮮を眺望する店舗と、漢江に浮かぶ店舗、映画館をリノベーションした京東1960店は、ユニークさと過激さでは世界五指に入るはずです。とくに1960年代に建てられた廃劇場をリノベーションした店舗は、この視察のためだけに日本から行く価値があると思います。大型店の常識を超える巨大さですが、全く席は空いていません。階段状の客席構造がそのまま残され、かつてステージがあったバリスタカウンターを見下ろすレイアウトが圧巻です。オーダー番号が壁に投影される演出のユニークさと、1960年代の剥き出しの木造の梁のリアリティの融合が刺激的です。何より巨大市場のど真ん中にこのフラッグシップ店舗があることに痺れます。隣の芝生は青く見えるものですが、街づくりのコンセプトの過激さとデザインの洗練において、ソウルに一日の長がありそうです。

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