惰性が招いた惨事


昨日は事故から14年7カ月が経った福島第一原発を見学しました。年間2万人が訪れるツアーですが、身元確認は厳重で、途中で東京電力のバスに乗り換えているのに、ゲートでは車体の下部と屋根の上に鏡をあてます。映画や資料映像で見たままの、広大で巨大な光景が眼下に広がりますが、第一印象は事故を起こした1号機から4号機が海に近いということです。元々海抜35mの断崖が海岸まで迫っていたようですが、岩盤に固定するためにわざわざ10mまで堀り込んだというあたりにばかばかしさを感じます。最大の問題は非常用ディーゼル発電を、襲来した津波により失ったことですが、津波の想定を3.1mにしていたあたりに、惰性仕事の罪を感じます。実際には15mの津波にのまれるのですが、海抜13mにあった5、6号機の電源は停止を免れています。かつては福島第二原発のPR施設だった廃炉資料館を見ると、廃炉への気の遠くなる道のりに愚かさと虚しさを覚えます。

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