宿の魅力としての共振

思い返せば今を遡る2カ月前の4月11日、ぼくは不安と失意の底にあったと思います。宿の改装工事が終わり、その週末に初めてのゲストを迎える時期でした。宿の将来展望が描けないなかで、理想と現実のはざまで悶々としながら僕が救いを求めたのは最初に入った鉄道会社の先輩です。10時からの面談は小一時間で終わったのですが、先輩の提案は人を集めてワークショップをすることでした。会社を出て間もなく携帯が振動して、フェイスブックにワークショップのイベントページが作られていました。ゴールデンウィーク前の平日にわざわざ福島まで来る人などいるのだろうか?というぼくの不安は外れその日の夕方には20名の定員が埋まりその後も参加希望者が続くという誤算でした。そうして開催された「甲子高原フジヤホテルの未来を一緒に考えるツアー」の第二回OFF会が昨夜開かれました。慶應義塾大学大学院の前野教授をはじめ各方面の最前線で活躍される方々の短いながら刺激に満ちエッセンスの凝縮されたプレゼンテーションが続きました。分野は違っても皆さんの見ている先にある未来は同じで、僕自身が漠然と感じていた予感は確信に変わりました。これからの宿の魅力は、集まった人たちの間に起こる共振関係だと思います。

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