
石風呂にはまったきっかけは、昨年11月に長崎県のドーム式石室サウナに行ったことです。松の木が松明のように燃やされ、150℃を超える原始的なサウナは、人類とサウナの長い歴史を想像させます。創業者がソウルで体験した、スッカマ(炭窯)と呼ばれる韓国伝統の古式サウナをモチーフにしています。1月に訪れた山口県岸見の石風呂や阿弥陀寺の石風呂の衝撃は、皮脂腺から出ると思われる普段とは違う大量の汗と冷えない体です。石風呂と北欧のスモークサウナは同じ構造で、キングオブサウナと呼ばれる理由がこの時初めて分かりました。大分や愛媛、香川にも遠征し、人知れず山中に埋もれる岩窟に作られた石風呂を見ていると、1,300年の時を超えて古代の暮らしとつながれる気がしました。ピラミッドや磐座信仰がそうであるように、数千年の時を超えて古代の知識を受け継ぐ方法は、石を通して行う以外にないのかもしれません。