
山口・広島の18か所を振り出しに、大分13か所、愛媛・香川・徳島で5か所の石風呂を見ました。積雪や藪に阻まれ確認できなかった場所も数か所あり、番外編の指宿の砂蒸し風呂を含め徳島港まで3,761kmの長旅になりました。石風呂に入れ込む理由は、サウナに入り過ぎてアドレナリンが分泌されないのか、調わなくなってきたからです。かつてのサウナへの熱狂は冷め、「調う」の次に来るものを探すなかで到達したのが石風呂です。熱源を外して、石からの輻射でじっくり暖めるのは北欧伝統のスモークサウナと同じで、違いは熱源のまわりのサウナストーンを暖めるか、石室ごと暖めるかです。もともと汗をかく体質ですが、汗の出方が尋常ではなく、体が冷めにくく、汗がさっぱりしてシャワーを浴びる必要を感じません。石風呂が治療目的で使われていたことを示す文献が多く、埋もれつつある伝統や祖先の知恵には学ぶべきものが多いと感じます。