作り手の論理から自由に

気温が下がりおでんや鍋、湯豆腐の季節になりました。簡単に作れて、食事にライブ感が加わり、体が温まり、食材原価もわずかで、部屋を暖める効果もあります。おでんは具を足せば数日間楽しめ、その後はおからを入れて総菜に変わります。毎日の食事の回数が1、2回に減ったこともあり、外食や中食の機会はサラリーマン時代の10分の1にも満たないと思います。生産と消費を自ら行うメリットは、食材や調味料、油、消毒などによる健康リスクを下げることですが、産業に食を依存しなくなると作り手の論理からも自由になれる気がします。高価格な外食になるほど、調理側の芸術性が強調され、料理表現からコース料理におけるワインペアリングなど、作品としての作り手のこだわりがいつしか押し付けに変わります。食事の本質が健やかに生きるためであるなら、お金を払って不自由を選択することに合理性を見出すことができません。

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