時代の試練に耐える

週刊誌報道などで話題になった隈研吾氏設計の馬頭広重美術館に行きました。そのシンプルなプロポーションのためか、遠目には波板で作られた工場建築のようにも見え、世界的建築家のオーラは感じません。屋根を中心に腐敗が進む地元産の八講杉ルーバーは、塗料選定のミスとされ痛々しさが分かります。12億の建物に24年で3億の追加投資は、公共建築として疑問の声が出るのも当然かもしれません。かつて山下達郎は、自らの音楽について、時代の試練に耐える普遍性、つまり風化しない音楽、と語っていましたが、まさに風化した印象です。その責任は設計者だけではなく、トロフィーワイフ的な動機で依頼をした施主にもあるはずです。同じく隈研吾設計の那須歴史探訪館も見ましたが、こちらは改修予算の目途がついたようで、屋根の飾り木材を外した状態でしたが、隈研吾設計という誇らしげな張り紙が雰囲気を壊している気がします。

Translate »