灯火管制のトラウマ

気温が下がると自ずと睡眠時間が伸びます。日本人が短眠とされる理由のひとつは、夏の厳しい暑さがあると思います。日本において睡眠を阻害するもう一つの理由は、家が明る過ぎることで、その悪影響はスマホやパソコンのブルーライト同様かもしれません。自宅は地下にあるのですが、照明器具が最小限なために、家人には不評で親戚が来ても暗いと言います。しかし、欧米と比較すると戦後の日本の住宅は明る過ぎて、工場のような蛍光灯が好まれた結果、風情も失われたと思います。おそらく戦前の人々は、最小限の明かりを頼りに太陽とともに生活リズムを刻み、陰影を楽しむような自然に近い暮らしをしていたと想像します。戦時中の灯火管制のトラウマなのか、戦後の住宅は明るさばかりを求めるようになりましたが、人体の摂理であるサーカディアンリズムに沿った暮らしに戻すべきだと思います。

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