社会起業家か僧侶か

小野裕史氏の著書「マラソン中毒者(ジャンキー)」を読みました。東大の大学院からスタートアップ企業のCEO、ベンチャー投資家に転じオーストラリアに移住するという世俗的な成功を手にしながら、2022年10月にインドで突然出家したことはIT業界に衝撃を与えました。マラソンにはまり20kg減量し、北極と南極マラソン、チーム戦で優勝したアタカマ砂漠マラソンに出るなど公私ともに充実しているように見えた人生は、一時は自死を考えるほどの苦悩を抱えていたことは意外です。誰かの幸せのためという純粋な思いでビジネスを始めたはずが、常に売上や時価総額を追いかけ永遠の拡大を求め、効率を追求し、いつも比較にさいなまれ、心を失ったと言います。佐々井秀嶺上人とのインドでの出会いによって、お金を持たなくても社会を変えることができることを目の当たりにし、名声も金も地位も捨て恩返しのために喜捨した選択から目が離せません。

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