草津温泉で車中泊をした結果、旅や自動車への考え方が変わりました。究極のソロキャンプ・マシーンと言えるN-VANは百万円台で買えますが、どれほどの高級車でも公道を走る限り機能は、その価格差を正当化するほどの違いはありません。一方で家ごと旅行できるスペース・ユーティリティの高さは、それらの高額車は逆立ちしてもN-VANの真似ができません。運転席以外をたためる商用車ならではの低床設計は、2、3人用テントより一回り大きな空間を生み出し、よく言えば茶室のような落ち着きを与えます。とは言え結局はシェルターみたいなもので、居心地が良いと言えばやせ我慢になります。それゆえ、草津の共同浴場を巡り、地元のスーパーに食べ物を調達しに出かけることで、よりディープな草津体験ができます。自宅の寝具や食器で、自分の部屋の雰囲気のまま、いつでも好きな場所に移動できる旅の自由さを経験すると元の世界には戻れません。