N-VANで1,000kmを走ると、あらゆる場面で過不足なく、国内で保有される車の4割が軽自動車である理由が分かります。排気量は360 cc→550 cc→660 ccと拡大され、普通車同様の衝突安全基準を満たします。ハイルーフのN-VANは、ハイエースと並んでも車高はさほど変わりません。多少窮屈ながら4人が乗れ、大きなものが積め、IKEAで売られる幅の狭いマットレスがあれば一人のキャンプに行けるなど、あらゆるシーンを一台でこなせ、カーライフの可能性を広げます。それゆえ普通に乗用車として使われ、100万円台前半で買える商用軽バンなのに、カスタマイズに500万円以上かける愛好家もいます。昨今これほど愛される車も珍しく、今やノーマルで乗ることが個性的に見えるほどです。何より、アウトドア雑誌のビーパルが創刊され、ホンダのMM思想を具現化した初代シティの誕生にワクワクした80年代に引き戻してくれるだけで十分です。