MOVEこの自然な動きが脳と体に効く(ウィリアムズ,キャロライン著)を読みました。1980年代まで人類全体の知能は10年で3%上昇していたのに対して、2000年代初めには10年あたり数ポイントの低下を始めた原因を、著者は過去1世紀にわたる体を動かすことを不要にする技術の発明にあると主張します。確かに頭が一番よく働くのは体を動かしている時で、アリストテレスからダーウィンまで、歴史的な賢人は体を動かしながら思索しました。幼生期のホヤは単純な脳と神経系を持ちますが、生息に適した場所にたどり着くと神経系を消化し、その後は何も決断を下せなくなる姿に人間を重ねます。身体的な運動が脳の健康、記憶や注意力などの認知能力を高め、鬱や不安のリスクを下げる理由は、高度な頭脳活動であった狩猟による人類の進化があります。トレイルランニングは狩猟に近い運動ですが、問題は頭を使わないことかもしれません。