キャンプブームの終焉

先週発表されたスノーピークの2023年12月期決算は、売上高が前期比16%減の257億円、純利益は99.9%減の100万円となりました。企業業績に一喜一憂すべきではありませんが、17期連続で増収を続けてきた業界の雄となれば話は別です。1,000億円を超えていた時価総額は430億円まで下がり、MBOによる上場廃止が取り沙汰されます。高価格帯のキャンプ用品と熱烈なファンコミュニティーで独自のブランドを築いてきた企業の盲点は、コロナ禍のキャンプブームによる特需を過信したことでしょう。他人の目を気にするあまり、消費行動にも影響を受けやすい日本人の一過性のブームだったのかもしれません。近年のキャンプギア事業以外の多角化の弊害との指摘もありますが、成長のための自己変革にはそれまでの基軸から離れることも必要ですから悩ましい選択です。上場から10年目の大転換により、長期的なビジョンの実現に軸足を移してもらいたいものです。

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