人と自然の共生の象徴

最近の関心は古民家で、地方都市に行くと旧市街を歩きます。古い建築でもレプリカと呼ぶべきものや、きれいにし過ぎたものとは関係性が築きにくく何も訴えてきません。古民家の魅力は過去へといざなう土地の記憶が今も刻み込まれていることです。古民家に明確な定義はありませんが、主に大正時代以前の伝統工法で建てられた家を指す場合が多いようです。古民家は150万あると言われますが、今でも地方に行けばまだ目にする機会があります。一方で、木材がマシンカットされる以前の、明治期より古い民家は、地域の衰退とともにその姿を消しています。産業革命以前のように、土地の気候風土や採れる木材、地場の職人を通じて建てることは二度とできません。粗製乱造の現代住宅とは異なり、代々何百年にも渡り住み続けることができる古民家こそ、人と自然の共生の象徴に見えます。

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