夏休みが終わり、昨日は日本工学院に出講しました。渋滞が嫌いなので、まだ校舎の開かない時間に到着しますが、Wi-Fiのつながる屋外のテラス席で、静まり返った校内の緑を眺めながら準備をする時間になぜか満たされます。別にスターバックスに行かずとも、ましてや高級ホテルのラウンジでなくとも、持参したお茶を屋外で飲むだけで小さな幸せを感じ、モアアンドモアの際限なき消費を求めることが無意味に思えます。ありふれた日常に満たされるなら、自然と欲望は薄らぎ、次々と新しい消費に駆り立てられる必要もなくなります。世間の常識とは真逆に、消費を減らすことで雑音が消え感受性が高まると感じるのは、微細な差に執着させようとする産業の意図に欺瞞を感じるからです。人々はお金を払うことで自らの幸せに納得しますが、世の中の大半の消費には中毒性があり、体も心も不健康にすると感じる直観は正しいような気がします。